寿司職人が資格を取得することで、出世やキャリアを大きく広げることができます。
- 寿司職人が取得しておくべき資格
- 出世に大きく影響する実績証明
- 早めから勉強しておくべきもの
寿司職人は調理師免許の取得と学歴不問
寿司職人として働くには、調理師免許は必ずしも取得しなければならないものではありません。
また学歴に関しても問われることもないです。
しかし、寿司職人として海外就職を目指す際は、調理師免許を取得しておいた方が有利です。
ビザ発行で調理師免許を取得していることが有効な証明になるからです。
寿司職人の将来性を高める資格
寿司職人も市場価値を高める為の資格をご紹介します。
別店舗に転職する際に履歴書に記載することで、資格取得する為の努力ができるという視点で高評価につながることになります。
国際唎酒師
寿司職人の花形、カウンター接客。
このポジションを得る為に寿司職人としての技術を磨いているといっても過言ではありません。
カウンター業務では寿司調理は勿論、お客様とのコミュニケーションが調理技術以上に求められます。
おすすめの海の幸や日本酒を話題にお客様との関係性ができ、常連客になることも少なくないです。
このようなメリットを考慮しても国際唎酒師の称号は取得しておいて損はない資格と言えます。
ふぐ調理師免許
ふぐ調理の免許有無でそれほど大きな差が広がることはありません。
しかし、同じ年齢や経験、スキルで横並びで求職者を比較した際にふぐ調理が出来るかどうかで採用を有利に進めることができます。
英語資格【TOEIC・TOEFL】
英語資格は寿司職人として優先取得しておきたいところです。
インバウンド顧客としては日本現地の本場の寿司を食べたいニーズが強く、更に店舗でのコミュニケーションも期待するでしょう。
更に海外へ就職する際に英語技能は審査対象になります。
公的な英語技能検定は確実に身につけれおくべき能力と言えます。
逆に寿司職人として英語を学ぶ上でのデメリットがない為、やらないという理由はないでしょう。
寿司職人の独立に必要な資格
将来、独立するという目標は寿司職人の誰もが憧れる夢のひとつです。
独立する為に習得すべき資格をまとめてご紹介。
独立といえば今までの考えられないような年収を得ることができます。
食品衛生責任者
食品を安全に加工・保存・調理まで信頼して委任できるかを証明する為の資格です。
こちらの資格は店舗開店に必須の資格なので必ず取得必要があります。
防火管理者
料理店のみならず、商業施設や学校など、集団で人が往来する施設において適切に防火対策ができる人物を証明する資格です。
資格よりも大切な経験値
資格はあくまで形式的な証明です。
最低限、調理師免許があれば事足りるケースが多いです。
業務経験2年間の証明がされるので最低限の信頼につながります。
有名店での勤務経験
寿司の有名店での勤務は、キャリアの広がりにつながります。
有名店とは?
- 地元で評判の店:地域密着型でリピーターが多い。
- 都内の老舗:歴史と伝統を持つ店で、多くの職人が育てられた。
- ミシュラン認定店舗:国際的な視野を持つことができる。
ここで培う経験と人脈は、職人としてのキャリアに無くてはならないものです。
有名店での勤務は、資格を持っているだけでは得られない経験値と人脈、スキルを身につけることができます。
だからこそ、有名店での経験は非常に価値のあるものと言えるでしょう。
人脈のつながり
結局は有料店での求人情報は人伝で紹介されることが多い飲食業界。
お店での働きぶりや成果を周囲にアピールすることで信頼感を得ることができます。
誰から評価を集めるかについても意識しておきます。
- 同僚からの評価
- マネージャーからの評価
- 店舗オーナーからの評価
もし、興味のある求人紹介を受けたいのであれば、同僚との信頼関係をつくっておきましょう。
近しい間柄になれば定期的に求人情報をシェアしてくれます。
あなたに信頼をおいてくれているのであれば、紹介する側も安心してつなぐことができます。
マネージャー以上の上層部からのアピールも大切です。
新しく独立する人からの引き抜きオファーをもらえます。
個人での活動
個人で寿司職人として活躍して知名度を上げることも大切です。
- SNSで情報発信をする
- 出張寿司に挑戦してみる
- 複数店舗に勤務する
1つのお店に就職して働くと同時に、個人の活動や実績を積むことも同時並行していきましょう。
お店に依存しない働き方をすることでリスクヘッジになります。
また個人での活動をすることで、企業案件などの仕事も舞い込んできます。
信頼を高める実績づくり
資格と同等に実績作りにも励みましょう。
職場での実績
単純に言われたことだけをやっているだけでは、アピール要素としては弱いです。
人材価値を高めるための実績を作ることを意識しましょう。
またインパクトを与えるような実績づくりを目指すのも効果的です。
- 入社3ヶ月で板場を任された
- 1年でマネージャーに昇格した
- 3年間ヘッドシェフを務めた
短期間で達成した実績や、長期間にわたる重要ポジションの経験などは印象に残るでしょう。
集客活動の実績
お店の集客活動も店舗営業で欠かせません。
特に若手ポジションではWEBでの情報発信の業務を任されることがあります。
- SNS運用で集客率改善に貢献した
- お店のアカウント運用を担当していた
- 数値分析を担当した
調理以外の部分で実績を残せれば、それも評価される対象となります。
マネジメントの実績
管理職としての実績はどのお店へ行っても重宝されます。
飲食の世界では上下関係のバランスが運営体制の軸になります。
昔からの風習も影響して、良い雰囲気の職場を維持するのは簡単ではありません。
- 何人の人員をまとめていたか
- 人材採用を担当したことはあるか
- 何人採用できたか
資格や実績も伝え方次第
どれだけ資格や実績を積んでも、自分という寿司職人を売り出す伝え方が良くなければ、アピールにつながりません。
- 履歴書の書き方
- 面接での説明の仕方
- 志望動機の明確化
など、寿司職人になるための言語化が上手い人は、実力以上に採用されやすいです。
逆に資格や実績ゼロでも、
- 人当たりが良さそう
- 同僚から愛される
- なぜか応援したくなる
といった人としての魅力があれば、それだけで寿司職人としての素質があるとも言えます。
結局はお客様商売なので、誰からお寿司を振る舞われるかが重要だからです。
美味しいお寿司屋さんが飽和している国内で生き残っているお店は、寿司職人自体ににお客さんがついているからとも言えます。
まとめ
寿司職人として資格取得は有利になる局面があります。
しかし、結局のところ一番大切なところは「何ができるか」の証明です。
資格を取りつつも、雇用側に「この人を採用したい」と思ってもらえるような実績づくりが一番重要です。
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